
https://www.tradewindsnews.com/bulkers/susesea-holdings-orders-dry-bulk-newbuildings-at-nacks/2-1-863965
YK BulkersがNACKSにばら積み貨物船の新造を発注
シンガポールを拠点とする運航会社の関係者によると、ウルトラマックスの契約は日本との船舶ファイナンス契約としては初となるという。更新日:2020年8月26日ハリー・パパクリストウ。
YK Bulkersは、中国と日本の造船ベンチャーである南通中遠川崎船舶工程有限公司 (Nacks)に、ウルトラマックスの契約に加えて、バルカー2隻を発注した。
シンガポールのYK Bulkersは、6月にNACKSと61,000重量トンの新造船2隻の契約を締結したとウェブサイトで発表。
今回の契約は、同社にとって初めての日本製船舶ファイナンス案件であるという。契約の詳細情報は公開されていない。
アテネのブローカーとIHS Markit社によると、この船はIMOのTier II排出ガス基準に基づいて建造される予定だという。2021年に竣工予定で、船体番号はKHI 349および350だ。
また、価格についても詳細は公開されていない。一部のブローカーによると1隻2,280万ドルと言われているが、TradeWindsはこの数字が正しくないと予想しているという。
中国の国営海運会社COSCOと日本の川崎重工業の合弁会社であるNacksへのウルトラマックスの発注は、最近知られているものでは2隻目だ。
今年の夏、デンマークの船主・運航会社Nordenは同船を6隻発注しており、2022年に引き渡される予定となっている。4隻の契約価格が公開されず、
今回の受注は、低迷するバルカー新造船業界に一石を投じるものとなったと言われている。Clarksonsによると、今年はこれまでにわずか94隻のバルカーの発注が報告されており、これは2019年の対応期間と比べて52%減少している様子。
1月以降に発注された全船舶のうち、数の上ではバルク船が26%を占めている。これは、2019年の通年で発注された全船舶の28%、2018年の33%と比較しても同じ数字であるというデータも報告されている。
新造船業界の不振は、主に新型コロナウィルスが原因で、価格にも影響があるという。バルク船のクラークソンズ新造船価格指数は、8月には2018年5月以来の低水準に落ち込んでいる。
YK Bulkersは現在、スーパーマックス1隻とウルトラマックス4隻を保有。そのうちの1隻、載貨重量61,600トン型のGreat 61(2015年建造)は、Nacks61設計で建造済みだ。
同社によると、夏にはさらに3隻を用船。 YK Bulkersは、Sumecグループの63,500重量トンの新造船を最大12ヶ月間、52,000重量トンのPunta(2013年建造)を8ヶ月間、35,800重量トンのCapricorn Confidence(2020年建造)を2年間の契約をした。
YK Bulkersはまた、小売業、繊維製造業、ヘルスケア、ファーストフードレストランなどに携わる複合企業であるトルコのTurgut Aydin Holdingsとのビジネス関係がある。
今月初め、トルコの船主・管理会社Densay Shippingは、南通翔宇造船海洋工程でウルトラマックストリオを契約した。
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